【小説同人誌】失敗しない!PDF原稿の入稿前チェックポイント
同人誌を入稿するとき「原稿に不備はないかな?」「しっかり印刷されるかな?」
と不安になることがありますよね。
あらかじめ確認すべきポイントが分かっていると、入稿前のチェックがしやすくなるかと思います。
小説本の原稿をPDF形式でご入稿いただくとき、絶対にチェックしていただきたいポイントが2つあります。
それは「原稿サイズ」と「フォントの埋め込み」です。
この2つはPDF上で簡単に確認することができます。
本の仕上がりに関わる重要ポイントですので、ぜひ最後までご覧ください!
1.原稿サイズを確認する方法
1.サイズを確認したいPDFを「Adobe Reader」などで開き、
「ファイル」→「プロパティ」をクリックします。
2.開いたプロパティ画面「概要」タブ内の「詳細情報」欄にある「用紙サイズ」を確認します。
・タチキリにかかる絵柄がある場合
「原寸サイズ+塗り足し上下左右に3mm」になっているか確認します。
・タチキリにかかる絵柄がない場合
塗り足し無しの「原寸サイズ」で問題ありません。
見本画像では用紙サイズが「153.8×215.9ミリ」と半端なサイズになっています。
Wordで正しくサイズ設定していても、PDF変換の際に若干サイズが変わる場合があります。
0.1ミリ単位の微細なサイズ違いなら特に問題ないので、そのまま入稿できます!
2.フォントの埋め込みを確認する方法
1.先ほど開いたプロパティ画面にある「フォント」タブをクリックします。
フォント名の後ろに「埋め込みサブセット」と書いてあれば、フォントが埋め込まれている状態です。
フォント名の後ろに何も書いていなければ、そのフォント埋め込みが行われていないということになります。
埋め込まれていないフォントは、文字化けを起こす危険性があります。
元のWordデータにて別のフォントに変更するなど調整してから改めてPDFを書き出し、フォントが
正しく埋め込まれたPDFを入稿しましょう。
※システムフォントはスペース、改行、ノンブル、ヘッダー、フッターなどで自動的に
使用されることがあります。
使用した覚えのないフォントも含め、必ず全てのフォントが埋め込みになっていることを確認してください。
スペースや改行で使用されている場合も、文字化けなどが起こる危険性は同じです。
>>システムフォントが埋め込めない時の対処方法
※フリーで配布されているフォントや、印刷物への使用を想定して作られていないフォントは、
埋め込みができない場合があります。
しっかり埋め込みが行われていないと、そのフォントは印刷に表示されなかったり違う文字に
化けてしまったりします。
フォントを使用する前に、埋め込みが可能かチェックしておくことをオススメします。
サイズ・フォント埋め込みの2点に問題がなければ、チェックは完了です!
3.作業環境を発注時にお知らせください
PDFデータは、基本的に修正ができないデータです。
誤操作による加筆などの心配がないというメリットがありますが、逆に、
データに問題があった場合に修正ができない場合が多いというデメリットもあります。
PDF原稿を作成された作業環境、使用ソフトなどが分かると、もしも原稿に問題があった場合に
弊社で対策を行いやすくなります。
このため、ご発注の際には緑陽MyPageの「データ作成仕様情報」にて、原稿作成時の環境をご申請ください。
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