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ハイセンス賞
「ごゆこれ/ごゆこれ2」
貞様[トクソウ]

第15回 ハイセンス賞

二冊が響き合うテーマカラー、
透明箔と小口染めで魅せる再録集

仕様

【カバー】
用紙:ヴァンヌーボVG スノーホワイト 130kg/印刷:4色フルカラー
加工:箔押し(ルーセント)
【表紙】
用紙:ブンペル ホワイト 175kg/
印刷:1色刷り([ごゆこれ]蛍光グリーン、[ごゆこれ2]蛍光オレンジ)
【遊び紙】
[ごゆこれ]用紙:アストロブライト オレンジ 54.5kg
[ごゆこれ2]用紙:グリスター ブルートパーズ 73kg
【本文】
用紙:コミックルンバ ホワイト 84kg/印刷:スミ1C
【製本】
無線とじ

Interview

今回のご本が生まれたきっかけは何でしょうか?

以前より再録本発行のご要望をいただいていたことが主なきっかけになります。

また、原作が完結したため過去作をまとめるひとつの良い機会だと思い制作に至りました。

友人(HN:ニボシ)に装丁デザインの相談をしつつそのほとんどをお任せすることができたので、再録本の発行で一番の不安要素であった私自身のデザインの技量不足的な部分が解消され、自信をもって発行することができました。

使用された紙・加工と、特にこだわりを持った部分があれば教えてください。

装丁担当:ニボシより
続刊発行することが当初からわかっていたため、最初からアレンジが発生することを念頭にデザインを組み立てました。キャラクターのテーマカラーをそれぞれ活かし、また横長のカバー図柄を優先して見せるため、メインの色を邪魔しない透明箔を選択しました。1はドット・円、2は斜めストライプ・直線でそれぞれテーマを設定していますが、基本的にはそれらを前面には出さず絵を引き立てるデザインを心がけました。

また、いずれも本文の厚みがあるため小口塗りを選択し、メインカラーで統一することで全体にポップな印象を持たせました。

表紙・カバーとも、webではないアナログの本の良さ、手に取った時の楽しさを感じてもらえるよう、特有の質感を持った紙と蛍光インキを選択しています。

今回のご本はどのようなスケジュールで進められましたか?

ニボシに最初にざっくりとした装丁の要望(小口染め、カバー表紙やってみたい等)を伝えた以外は他の特殊加工・デザインに至るまですべてを考えてもらいました。

書き下ろし漫画や空きページの作画には1,2どちらも大体1か月くらいかかっていたと思います。本文量で本の厚みが変わるのでページ数が決まり次第ニボシに連絡をしました。

装丁担当:ニボシより
1はイメージの聴取から特殊加工検討で1ヶ月くらい、仮デザイン→最終化まで半月強程度です。(実際の作業は数日間)

2は1のデザインを流用し色の調整+αで済んだため、最終化までは半月弱くらいです。

今回のご本のような装丁で同人誌を作ってみたい!とお考えの方に向けてメッセージをお願いします。

カラーカバー表紙はそのものの良さはもちろんありますが、カバーを取ったときに下に何か描かれているかもというドキドキわくわく感も味わえる楽しい装丁だなと思います。

また、小口染めはイベント会場で積んだ時の並んだ色が圧巻で、それを見れた瞬間に本を出せてよかったな〜と思える装丁でした。

今回のような透明箔の使い方は自分だけでは絶対に思いつかない使い方だったので友人のセンスに唸りました。実際に会場で手に取った方からも箔の部分を褒めていただけたりしたので、透明箔だからこそできる表現がたくさんあると感じました。

特殊加工は実際の仕上がりを見るまでどうなるかわからず不安な部分もあるかと思いますが、実際に刷り上がった本を手に取ったときの感動は格別ですよ!

最後にひとことお願いします!

この度はハイセンス賞という大変光栄な賞をいただけて本当に嬉しかったです!

1,2どちらの装丁も全て引き受けてくれた友人のニボシには感謝しています。

一人でもくもくと、という同人誌制作が多い中で気心の知れた友人とわいわい本づくりができるのも同人活動の楽しさの一つだなと思っています。

緑陽社さまは丁寧にご連絡をくださるのでこちらのミスの際にも色々と助かりました。

本も非常に綺麗な刷り上がりでやはりさすがの印刷所さまだ〜!と感じました。

またぜひよろしくお願いします。ありがとうございました!

Staff Comment

2人のキャラクターのそれぞれのイメージカラーを思えば、1作品目と2作品目は互いに無くてはならない存在なのでしょう。
そのため、2冊いっしょにご紹介させていただきました。

1作品目を外から見たときのテーマカラーはオレンジ。
エネルギッシュなオレンジ色がふんだんに使われたカバーには、タイトル部分にドット模様の透明箔押しが施され、あふれる若々しさとお茶目さを感じます。
このドット模様は、表4側のカバー折り返しにも背景として描かれていて、カバー表1から連綿と続く愛のつながりが表れているようです。
カバーをめくると、表紙にはカバーのオレンジと対をなすような蛍光グリーンが目にとびこんできます。

他方、2作品目のテーマカラーは水色。
1作品目とは対照的な涼やかなテイストになっています。
カバーのタイトル部分に施された斜めストライプの透明箔押しは、青春の爽やかさと、その時間の短さを表すようです。
本をめくると最初に目にとびこんでくる遊び紙のきらめきも、青春の輝きとそのはかなさを、あるいはそういったものを見つめるまなざしを託されているのかもしれません。
そう、青春の時間は短い。
しかし、作品という形に焼き付けられた青春の日々は、ずっと本の姿でわたしたちを楽しませてくれることしょう。

2作品どちらも天地小口の三方にテーマカラーの小口染めが施されており、作品のどちら側から見てもテーマカラーが見えるようになっています。

数々の作品を再録したふたつの作品にキャラクターのイメージカラーを重ね合わせ、それぞれにテイストをそろえた装丁を考案されるにあたっては、並々ならぬ産みの苦しみがあったのではないでしょうか。
1作品目を手に取った方が、時を経て2作品目に出逢ったときの驚きと喜びも大きいことでしょう。
2作品目の小口染めが仕上がったとき、1作品目の製本の記憶が残るスタッフは思わず感嘆の声を上げました。
大切な2作品のご発行にあたりお声掛けくださったことに御礼申し上げます。

 

▼ 第15回 受賞作品 ▼


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