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  • 第9回「本フェチ大賞」表紙デザイン賞 蛍に焦がれる朽草達
受賞コメント

受賞コメント

Haya.様

この度、表紙デザイン賞ということで凄く緊張しております…。いつも目から鱗が出るような受賞作品がある中で、表紙デザインで目に留めて頂いた事が本当に嬉しく思います。

パールインキ加工を見た時に「これは絶対に使いたい…!」と思い、夏コミ向けの本ならばと「蛍」をメインテーマに。
「腐草為螢(朽ちた草が蛍になる)」という昔の言葉が気に入って、作中の二人にもぴったりだったのでストーリーやタイトル・表紙デザインにも反映されています。

初めて使う加工だったのでどうなるか不安だったのですが、蛍の光が重なる部分の溝や、星や瞳の光もあり加工面の反射も楽しめる形になったかと思います。
特に全体に蒔絵のような印象も出た所がお気に入りです。

※「腐草為螢(くされたるくさほたるとなる)」…季節を表す七十二候の第二十六候。6月10日~15日頃。

今後作りたい本

今後作りたい本

次々と出る加工・フェアに目移りする毎日ですが、紙の本ならではの光や手触りでも楽しめる本を作っていきたいです。

審査員コメント

仲夏、川辺に飛び交う蛍の群れと、その光に照らされる浴衣姿の2人の少女。優しいタッチのイラストで描かれる、静謐な夜の情景です。

大小に光る蛍を、パール印刷の繊細な輝きが表現しています。瞳に映る蛍の光もなんともロマンチックです。
パールの光沢は本の角度によってイエローゴールドからシャンパンゴールドまで変化し、実際に本を手にすると、蛍や星々の明滅を味わうことができます。

加工を活かすテーマを設定し、一つの言葉からお話を紡ぎ出し、巧みなデザインで効果を最大限に引き出すという、職人技のような装丁に敬服いたします。今後の作品も楽しみにしております。

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