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カラー原稿  

クリスタでマンガを描くのに便利な機能「セーフライン」を徹底解説!

CLIP STUDIO PAINTでの漫画作りに便利なセーフライン機能を紹介します。
簡単に設定でき、ラインを意識して作る事で本のクオリティが上がります!

「仕上がった本の端の文字が切れてしまった…」といった
トラブルはもう無くなります!

1.セーフラインとは?

A5やB5など、どんな判型の本でも余裕をもって表示される領域を示す目安の線の事です。
このため、「新刊はB5サイズで作りたいけど、総集編としてまとめるときにはA5に
したいな」と考えている方は必見です!

この機能はCLIP STUDIO PAINT独自の機能です。
セーフラインの初期設定では、ガイド線は緑色で表示されています。

緑色のガイド線よりも外側に文字や絵柄があると、
製本時に断裁されてしまう
場合があります!

ですのでキャラクターのセリフやナレーションなど大事な情報は、
セーフラインの内側に入るように描画してください。

画像はCLIP STUDIO EX Ver.1.9.7で確認

線の解説

「トンボ」…印刷・製本時に位置の目安となるマーク。
「塗り足し」…断ち切りより外側3・の部分。
「断ち切り」…印刷物の仕上がり位置。
「セーフライン」…文字など切れない位置の目安。
「内枠」…原稿の一番内側にある枠。

基本的に、重要な絵や文字は内枠に収めるべきと言われています。
しかし、レイアウトや場面の雰囲気によっては、どうしても内枠より外側に
描画したいこともあると思います。

そんなときにはセーフラインの中に文字を収めるように描くと、
本の可読性が上がりますのでオススメの機能です。

2.セーフラインの設定方法

[ページ管理]メニュー→[ページ基本設定を変更]

ページ基本設定の変更ができる画面に切り替わります。
漫画原稿設定の項目の中の下段に、セーフラインのチェックボックスがあります。

チェックボックスを入れると、キャンバスにセーフラインを設定できます。

ここで入力する数値は天地小口は仕上がり位置から5mm以上が望ましいです。
ノドは10mm以上あると本をめくった時の文字が、グンと読みやすくなります。

ページが多い小説やアンソロジーなどは、ノドの空きを大きめに取るのが
可読性を上げるポイントです!

緑陽社のセーフライン推奨設定

【天・地・小口】 5mm
【ノド】 10mm

「天」…セーフラインの上辺を、仕上がり枠の上辺からの距離で指定します。
「地」…セーフラインの下辺を、仕上がり枠の下辺からの距離で指定します。
「ノド」…セーフラインの右辺または左辺を、本を綴じる方向の仕上がり枠からの距離で指定します。
「小口」…セーフラインの右辺または左辺を、本を開く方向の仕上がり枠からの距離で指定します。

3.原稿の書き出し・入稿方法

■個別で書き出す方法
[ファイル]メニュー → [画像を統合して書き出し]
→ [psd(Photoshopドキュメント)]から [psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

■一括で書き出す方法(EXのみ)
[ファイル]メニュー → [複数ページ書き出し] → [一括書き出し]から
[psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

セーフラインを設定している場合、書き出し設定の出力イメージの項目に
セーフラインのチェックボックスが出現します。

注意:セーフラインのチェックは入れないようにお願いします。
書き出し時のチェックは入れるとガイド線が実際の線として、
画像データに書き出されてしまいます。

画像はモノクロ本文の書き出し時の設定

緑陽社ではCLIP STUDIO PAINTでの入稿データを多く取り扱っています。
皆様の同人誌、グッズのご入稿をお待ちしています!

関連リンク

株式会社セルシス様 CLIP STUDIO TIPS

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