【読めば解決】「MediBang Pro(メディバンプロ)」の同人誌制作・入稿方法【簡単】

今回はイラスト制作アプリケーションMediBang Pro(メディバンプロ)で
「失敗しない原稿作成から保存方法」をテーマに、原稿の作成から入稿方法までの
流れ・設定方法をご紹介します。

・入稿用データの保存の仕方がわからない
・原稿作成で何を注意すれば良いかわからない
といった疑問を解決していきます!


1.MediBang Pro(メディバンプロ)について

MediBang Pro(メディバンプロ)は2024年1月にリリースされたiPad専用のイラスト制作アプリです。

操作画面はシンプルで、イラストを描くのに集中しやすい作りになっています。
iPadとApplePencilの直感的な操作が特徴で、イラストや漫画を描くのに初心者の方が初めて使うお絵描きツールとしても導入しやすいアプリです。(2024年3月検証)

「SNS用にイラストを公開したい!」「印刷してイラスト集を作りたい」
といった方におすすめです。

イラストを彩るブラシは鉛筆や絵の具、エアブラシ、他にもさまざまな画材の表現を可能にし、
自分好みのカスタマイズも可能です。

「MediBang Pro(メディバンプロ)」は「MediBang Paint(メディバンペイント)」と
似ていますが、異なるアプリです。
「MediBang Paint」でのご入稿の際は「MediBang Paint原稿作成マニュアル」をご覧ください。

《おすすめの使用用途》
フルカラー表紙/カラーカバー/カラー口絵/フルカラー本文 の原稿作成

【操作画面】作業検証はiPad Pro MediBang Pro(Ver.10.0.21)を使用

 

2.MediBang Pro(メディバンプロ)の原稿作成方法

MediBang Pro(メディバンプロ)の原稿作成の流れを紹介します。
まずは同人誌の入稿用にフォルダを作成しましょう!

新規フォルダの作成方法

TOP画面の右上にあるフォルダのアイコンをタップします。

新規のフォルダがTOPに作成されますので、フォルダ名をタップして自分のお好みのフォルダ名に変更することもできます。描いたイラストデータはこちらにまとめましょう。

新規キャンバスの作成方法

TOP画面の右上にある「+」のアイコンをタップします。
MediBangProの新規作成画面には冊子用のサイズ設定がない為、「カスタムサイズ」の
項目でサイズを入力する必要があります。

画面にある「カスタムサイズ」をタップしましょう。

※MediBang Pro以外のアプリケーションで作成した原稿や画像ファイルを開く場合は、
画面の一番下にある「別のファイル」をタップします。

次に、画像サイズを設定します。

同人誌の原稿を作る場合は、単位を「cm」に変更します。
作成予定の本の仕上がりサイズに、上下左右に塗り足し3mm分を足した数値を入力します。
画像はA5サイズに塗り足しを足した数値です。

仕上がりサイズ 原稿作成サイズ(塗り足し込)
B5 182mm×257mm 188mm×263mm
A5 148mm×210mm 154mm×216mm
B6 128mm×182mm 134mm×188mm
新書 114mm×182mm 120mm×188mm
文庫 105mm×148mm 111mm×154mm

次に「DPI」を設定します。※DPIは画像の解像度のことです。

<推奨DPI>
フルカラー原稿:「350」
グレースケール・モノクロ2階調の原稿:「600」

※注意:解像度が600dpiなど大きな数値の場合は動作が重くなることがあります。
もし描画するのが難しい場合は、350dpiなど解像度を落とすことで作成が可能になります。

解像度を下げる場合は、仕上がりの質感に、どうしてもザラつきが発生し印刷で目立つ恐れがあります。
推奨解像度で作成したときと比べて、印刷の仕上がりが粗く感じられますので、あらかじめご了承ください。

アプリケーションを起動時には「350」と最初から入力されています。

「背景色」は、はじめに白色に設定されています。
「背景色」欄に白い丸が表示されていることを確認してください。

3.MediBang Pro(メディバンプロ)のエクスポート(保存)方法

原稿が完成したら、入稿するためにレイヤーを1枚に統合します。

操作画面の右上にあるレイヤーのアイコンをタップします。

レイヤーのサムネイルをタップすると、サムネイルが出ます。任意のレイヤーをタップしてサムネイルを表示し、「全レイヤー統合」を選択します。

これでレイヤーが1枚に統合されます。
※注意:レイヤーが非表示レイヤーになっている場合は、非表示のレイヤーは統合されません。
入稿用データでは非表示の不要なレイヤーは削除の上でご入稿をお願いいたします。

レイヤーのウインドウに「背景色」の表示がありますが、そのままで問題ありません。
別のソフトで開いた場合に、しっかりとデータは、1つのレイヤーに統合されています。

<注意点>
レイヤーを統合してそのまま保存をすると、統合前の作業データから作業することができなくなってしまいます!原稿が完成したらバックアップ用に、別のファイルを用意するのが望ましいです。

エクスポート(保存)方法

レイヤーを統合後に、操作画面の左上にある「歯車」のアイコンをタップしてください。
オプションのウインドウが開きます。
エクスポートの項目を選択して、保存する拡張子をタップします。

■フルカラー原稿をエクスポート(保存)する設定方法

「PSD」または「印刷用PSD(CMYK)」を選択してください。

PSDを選択した場合
カラーモード:「RGB」
カラープロファイル:「sRGB」

印刷用PSD(CMYK)を選択した場合
カラーモード:「CMYK」
カラープロファイル:「JapanColor2011Coated」
※エクスポート時に「カラープロファイルをダウンロードしますか?」と選択項目が出る場合は、「はい」を選ぶようにお願いします。

■グレースケールやモノクロ2階調の原稿をエクスポート(保存)する設定方法

「印刷用PSD(グレースケール)」または「印刷用PSD(モノクロ2階調)」を選択してください。
※注意:グレーの描画を使用する場合は「印刷用PSD(グレースケール)」を選択してください。グレーの描画がある原稿で、モノクロ2階調をえらぶとグレー部分の濃淡が無くなり、白か黒のどちらかの色に変換されてしまうためです。

エクスポートをした後は、原稿データが正しく保存されているか入稿前にかならず仕上がりを確認するようにお願いします。

以上が「MediBangPro」のデータ保存方法です。

今回紹介した記事を原稿作成や入稿の前に、あらためて読んでいただければ幸いです!
MediBangProを使用した皆様の同人誌、グッズのご入稿をお待ちしています!

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【簡単&オシャレ】「同人誌表紙メーカー」で小説の表紙原稿を作ろう!

同人誌の表紙をつくるとき、デザインや文字のレイアウトに悩んでしまった、ということはありませんか?
そんなときに強い味方になってくれるのが「同人誌表紙メーカー」!

今回は「同人誌表紙メーカー」で作成した原稿を緑陽社にご入稿いただく方法をご紹介します♪


1.「同人誌表紙メーカー」とは?

好きなデザインと作りたい本のサイズを選んで、タイトルを入れるだけで
おしゃれな同人誌の表紙がつくれるウェブツールです。

背幅別のA5、A6(文庫)サイズの表紙素材が用意されています。
バリエーションが豊富なので、あなたの新刊にピッタリなデザインがきっと見つかります!

解像度350dpi、塗り足しが3mm付いているので、
psdデータをダウンロードすればそのままご入稿OK♪
印刷所のテンプレートに貼り付ける作業も不要なので、
ペイントソフトを持っていない方でも簡単に表紙原稿が作れるのが魅力です。

ご利用にあたっての注意事項や作例はこちらをご覧ください!

▼漫画で読む 同人誌表紙メーカーの注意事項(pixiv)
https://www.pixiv.net/artworks/94938641

こちらでは制作事例がご覧いただけます♪

▼同人誌表紙メーカーがパワーアップしました!(pixiv)
https://www.pixiv.net/artworks/103775853

2.「同人誌表紙メーカー」を使ってみよう!

※こちらの記事は2023/12/21に閲覧した「同人誌表紙メーカー」の仕様をもとに記載しています。

まずは「同人誌表紙メーカー」で表紙原稿を作ってみましょう!

「同人誌表紙メーカー」はウェブ上で作業が完結します。
こちらへアクセスして
「早速作ってみよう 同人誌表紙メーカー」ボタンをクリックします。

最初に表紙のデザインとサイズを選びます。
上部の「絞り込み検索」で、雰囲気・イメージカラーなどをピックアップできるのが便利です!

今回は例として「デザイン37」「A5表紙」で作ってみます。

基本仕様

まずは「基本仕様」タブで背幅を入力します。
作りたい本の背幅は、緑陽社の「背幅計算ツール」でチェック!

今回は例として本文用紙「クリーム書籍用紙72.5kg」、本文100ページとします。
「背幅計算ツール」で5.25 mmと出ました。

「同人誌表紙メーカー」では、これに最も近い「~5mm」を選びます。
若干の差がありますが、仕上がりに大きな影響はありませんのでご安心ください♪

背幅8mm以上の場合は背表紙にも文字が入れられます。
(今回は「~5mm」を選択しているため、入力欄がグレーアウトしています。)

同じく「基本仕様」設定画面内に「R18マークを表示」のチェックがありますので、
成人向け作品の場合は忘れずにオンにしましょう。

和書体タイトル/欧文書体タイトル

次に「和書体タイトル」や「欧文書体タイトル」タブで
表1(オモテ表紙)に入れるタイトルを入力します。
フォント、文字サイズ、文字色などもここで設定します。

入力したタイトルはページ下部の表紙デザイン内にリアルタイムで
配置されるので、完成イメージを見ながら微調整していきます。

「表紙印刷範囲・内枠の確認」にチェックを入れてみて、
この枠の中に収まるように文字を配置するのがオススメ♪

常用外文字を使用する場合は「常用外文字に対応」にチェックを入れます。
チェックを入れ忘れてしまっても、ダウンロード時に確認用アラートが出てくるので安心です。

「文字色(抽出用)」の一覧にある色は、選んだ表紙デザインに
マッチした色味となっているので、統一感ある仕上がりにしたい場合に便利です!

裏表紙

「裏表紙」タブでは表4(ウラ表紙)に入れる文字の編集が可能です。
表4にも冊子タイトルやサークル名、発行日などを入れたいときに設定しましょう。

ここまでの設定が完了したら、いよいよダウンロードです!

3.データをダウンロードしよう!

入稿用データは「印刷用画像(350dpi)に変換」ボタンでダウンロードします。
SNSなどでの宣伝用画像は「Web用画像(72dpi)に変換」ボタンでダウンロードします。

「印刷用画像(350dpi)に変換」ボタンを押すと、PSD、PNG、PDFの
3種類のダウンロードボタンが表示されます。

「同人誌表紙メーカー」からダウンロードしたデータをそのまま緑陽社に
入稿する場合はPSD、またはPDFをご利用ください!

同ページにある「表紙を印刷する前に」も必ず確認しましょう!
「同人誌表紙メーカー」からダウンロードしたデータをそのまま入稿する場合に
印刷所に伝える必要がある重要事項が記載されています。

※「同人誌表紙メーカー」で作成されたPSD形式のデータは、
 CLIP STUDIO PAINTなどPhotoshop以外のソフト・アプリでは正常に開けません。
 ダウンロードしたデータにお絵描きソフト・アプリで手を加えたい場合は
 PNG形式のデータをダウンロードしましょう。

※PNG形式のデータに手を加えてからご入稿される場合は、
 お手元のお絵描きソフト・アプリにて
 必ず「カラープロファイル」を埋め込みましょう。

4.「同人誌表紙メーカー」で作った原稿を緑陽社に入稿してみよう!

続いて、緑陽社に「同人誌表紙メーカー」で作成した
表紙原稿を入稿する場合の手順をご案内します。

事前準備

緑陽社にご入稿いただく際には、
原稿をどのソフト・アプリで作成したか情報をお知らせいだきます。

「同人誌表紙メーカー」を使用した原稿について
情報登録する方法をご案内します。

まず「緑陽MyPage」にログインし、
トップ画面左のメニューより「データ作成仕様情報の登録・変更」に進みます。

画面上部の「追加する」ボタン(または既に登録した情報の「編集する」ボタン)を押します。

登録画面では、以下のように情報登録します。

・この仕様の名前
ご自身がわかりやすい名前をお付けください。
今回は「表紙(同人誌表紙メーカー)」としました。

・OS
プルダウンから、ご自身が「同人誌表紙メーカー」を
操作したときに使用したOSを選択します。

・使用ソフト
プルダウンから「同人誌表紙メーカー」を選択します。

・保存形式
ダウンロードした原稿にあわせて「psd」または「PDF」と入力します。
今回は「psd」としました。

・カラーモード
「RGB」と入力します。

・塗り足し
「3mm」と入力します。

・画像解像度
「350ppi」と入力します。

※「同人誌表紙メーカー」で原稿作成後、ダウンロードしたデータに
 お絵描きソフト・アプリで手を加えた場合は
 最終的なデータを作成したソフトを選択してください。
 カラーモードや解像度を変更した場合は、変更後の情報を入力してください。

すべての情報を選択、入力し終わったら「登録する」ボタンを押します。
これでデータ情報の準備が完了しました!

続けて、ご入稿・ご発注方法をご案内します。

ご入稿・ご発注

今回は、「自動見積&予約システム」から事前に
「カラーセット」のご予約を済ませた状態と仮定します。

※緑陽社へのご予約・ご発注方法は「こちら」もチェック!

まず、「緑陽MyPage」にログインし、トップ画面左のメニューより
「見積・予約・発注一覧」に進みます。
その後、入稿したい冊子の「詳細」ボタンを押して発注手続き画面に進みます。

「原稿情報」の「本日入稿する原稿の申告(必須)」にチェックを入れます。
今回は「表紙」にチェックを入れました。

※本文など、表紙以外のパーツも同じタイミングで入稿する場合は、
 そのパーツにもチェックを入れてください。

データのご入稿方法は、
緑陽MyPageサーバー上に原稿をアップロードする「Web入稿」や
外部のデータ転送サービスを使用する方法など、ご都合にあわせてお選びいただけます。

「データ仕様書を選択」欄には、先ほど<事前準備>で登録した
「表紙(同人誌表紙メーカー)」が表示されているので、こちらをクリックします。

「背幅」欄には、作成した表紙原稿の背幅を入力します。
今回は「同人誌表紙メーカー」で「~5mm」の原稿を作成しましたので、
「背幅」欄に「5mm」と入力します。

その後、原稿のファイル名、ご発注内容を今一度お確かめの上、
「ファイル名や内容に不備がないことを確認した」にチェックを入れます。

これで表紙のご入稿準備が整いました。
最後に「この内容で入稿(発注)する」ボタンを押します。
画面が切り替わりました、表紙のご発注手続き完了です!

ご入稿方法についてご不明点がありましたら、お電話や
お問合せフォームよりお気兼ねなくご相談くださいませ。

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クリスタでマンガを描くのに便利な機能「セーフライン」を徹底解説!

CLIP STUDIO PAINTでの漫画作りに便利なセーフライン機能を紹介します。
簡単に設定でき、ラインを意識して作る事で本のクオリティが上がります!

「仕上がった本の端の文字が切れてしまった…」といった
トラブルはもう無くなります!

1.セーフラインとは?

A5やB5など、どんな判型の本でも余裕をもって表示される領域を示す目安の線の事です。
このため、「新刊はB5サイズで作りたいけど、総集編としてまとめるときにはA5に
したいな」と考えている方は必見です!

この機能はCLIP STUDIO PAINT独自の機能です。
セーフラインの初期設定では、ガイド線は緑色で表示されています。

緑色のガイド線よりも外側に文字や絵柄があると、
製本時に断裁されてしまう
場合があります!

ですのでキャラクターのセリフやナレーションなど大事な情報は、
セーフラインの内側に入るように描画してください。

画像はCLIP STUDIO EX Ver.1.9.7で確認

線の解説

「トンボ」…印刷・製本時に位置の目安となるマーク。
「塗り足し」…断ち切りより外側3・の部分。
「断ち切り」…印刷物の仕上がり位置。
「セーフライン」…文字など切れない位置の目安。
「内枠」…原稿の一番内側にある枠。

基本的に、重要な絵や文字は内枠に収めるべきと言われています。
しかし、レイアウトや場面の雰囲気によっては、どうしても内枠より外側に
描画したいこともあると思います。

そんなときにはセーフラインの中に文字を収めるように描くと、
本の可読性が上がりますのでオススメの機能です。

2.セーフラインの設定方法

[ページ管理]メニュー→[ページ基本設定を変更]

ページ基本設定の変更ができる画面に切り替わります。
漫画原稿設定の項目の中の下段に、セーフラインのチェックボックスがあります。

チェックボックスを入れると、キャンバスにセーフラインを設定できます。

ここで入力する数値は天地小口は仕上がり位置から5mm以上が望ましいです。
ノドは10mm以上あると本をめくった時の文字が、グンと読みやすくなります。

ページが多い小説やアンソロジーなどは、ノドの空きを大きめに取るのが
可読性を上げるポイントです!

緑陽社のセーフライン推奨設定

【天・地・小口】 5mm
【ノド】 10mm

「天」…セーフラインの上辺を、仕上がり枠の上辺からの距離で指定します。
「地」…セーフラインの下辺を、仕上がり枠の下辺からの距離で指定します。
「ノド」…セーフラインの右辺または左辺を、本を綴じる方向の仕上がり枠からの距離で指定します。
「小口」…セーフラインの右辺または左辺を、本を開く方向の仕上がり枠からの距離で指定します。

3.原稿の書き出し・入稿方法

■個別で書き出す方法
[ファイル]メニュー → [画像を統合して書き出し]
→ [psd(Photoshopドキュメント)]から [psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

■一括で書き出す方法(EXのみ)
[ファイル]メニュー → [複数ページ書き出し] → [一括書き出し]から
[psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

セーフラインを設定している場合、書き出し設定の出力イメージの項目に
セーフラインのチェックボックスが出現します。

注意:セーフラインのチェックは入れないようにお願いします。
書き出し時のチェックは入れるとガイド線が実際の線として、
画像データに書き出されてしまいます。

画像はモノクロ本文の書き出し時の設定

緑陽社ではCLIP STUDIO PAINTでの入稿データを多く取り扱っています。
皆様の同人誌、グッズのご入稿をお待ちしています!

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株式会社セルシス様 CLIP STUDIO TIPS

How to export and submit your manuscript using CLIP STUDIO PAINT easily, without fail

In this issue, using CLIP STUDIO PAINT, we will introduce the three main themes of “how to export without fail”: the flow from completion of the manuscript to export, settings, and items to pay attention to.

  • ・I don’t know how to save data for submission.
  • ・I cannot save the data with the color I expected.
  • ・After saving the data, the size changed and the text was cut off.

Don’t worry, we will answer these questions!

1.Export Process

CLIP STUDIO PAINT has two export methods: individual export and batch export.

■How to Export Individually
Open the [File] menu > [Export (Single Layer)] > [psd (Photoshop Document)…].

■How to export in a batch (CLIP STUDIO PAINT EX only)
Open the [File] menu > [Export multiple pages] > [Batch export…].

If you are handling a large number of pages, such as anthologies or compilations, we recommend the EX version, which has a batch export function! The EX version allows you to select and save data one at a time, saving you time and effort!

The data to be submitted is basically exported by integrating images. If you have prepared layers for special processing options such as hot stamping, glitter coat or pearl ink, please integrate all layers except for the layer for processing.

2.Export Settings

The images below are for exporting a color cover and monochrome text. Let’s go through the items in order from the top!

Color coverClip Studio color cover export settings
Monochrome textClip Studio monochrome text export settings

The images are the psd export settings of CLIP STUDIO EX confirmed with Ver.2.0.1.

[Photoshop file settings]
Check “Output as [background]”.

[Output image]
“Text”: If you are entering text, be sure to check it.
“Folio”… When writing the main text, be sure to check the box.
“Export range”… Select “Crop to bleed marks”.

[Color]
“Expression color”… Select the desired color mode that matches the content of the document.
Check “Embed ICC profile”.

[Output Size]
Set to 100% scaling from original data.
When changing the size of a book, such as a re-recorded book (compilation), select “Output Size” and set the size including the margin area.

[Processing when scaling]
For Rasterize, Select “Prefer quality”.

3.Items to note

There are two important items in the export settings. These are the expression color that determines the final color when saving, and the output size that determines the size of the exported file.

・Expression color
・Output size

Depending on the selection of the expression color and output size of the output image, the export result will change greatly. These items are important to consider when you are in a hurry before submitting an image. The following is a comparison of export results!

Expression Color

This item allows you to select the color mode of the original document.

Color mode is how colors are displayed on the data. For color printing, select RGB or CMYK mode. For single-color printing and text, choose grayscale or two-tone black-and-white.

[Expression color export pattern]
Full-color originals: RGB or CMYK
Single-color printing/black-and-white manuscript: grayscale or monochrome 2-tone

The image is an export comparison, with color, gray, and monochrome 2-tone (black-and-white) for the colors represented.

“Color”…Expressed in full color
“Gray”…Expressed between white and black including gray
“Monochrome”…Expressed in black-and-white only

Here are some common mistakes.
・ Save the expression color of the manuscript made in black as RGB or CMYK.
・ Save the data painted in gray as black-and-white.
With black-and-white printing, gray areas such as skin, clothes, and backgrounds are either white or black.

Output size

This item allows you to select the image size for export.

The settings are exported in the actual finished size plus the margin area.

[Output range pattern]
“Export the entire page”…The entire image size is exported.
“Export up to bleed marks”… Output up to the finished size + margin area.
“Export to the inside of the register mark”: Export in the actual size of the finished size.

If you select “To the inside of the register mark “, the data will be written out in actual size, without the margin area that is necessary for bookbinding and cutting. This size cannot be used as data for printing.

We hope that you will remember this article and read it again before preparing and submitting your manuscript!
At Ryokuyousha, we handle a lot of data submitted in CLIP STUDIO PAINT. We look forward to receiving your doujinshi and goods submissions!

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【読めば解決】失敗しないクリスタの書き出し・入稿方法【簡単】

今回はCLIP STUDIO PAINT(クリップスタジオペイント)で
「失敗しない書き出し方法」をテーマに、原稿の完成から書き出しまでの
流れ・設定・注意したい項目の3つをご紹介します。

  • ・入稿用データの保存の仕方が分からない。
  • ・自分で思っていた色で保存ができない。
  • ・保存したらサイズが変わって文字が切れてしまった。

といった疑問を解決していきます!

1.書き出しの流れ

CLIP STUDIO PAINTには、個別と一括の2種類の書き出し方法があります。

■個別で書き出す方法
[ファイル]メニュー →[画像を統合して書き出し]
→[psd(Photoshopドキュメント)]から [psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

■一括で書き出す方法(EXのみ)
[ファイル]メニュー →[複数ページ書き出し] →[一括書き出し]から
[psd書き出し設定]ダイアログを開きます。

アンソロジーや総集編など多くのページ数を取り扱う場合は、
一括書き出し機能があるEX版がオススメです!
EX版ではデータを1枚ずつ選択して、保存する手間が省けるので便利です!

入稿するデータは基本的に画像を統合して書き出します。
特殊加工用にレイヤーを用意する場合は、加工用のレイヤー以外は
統合するようにお願いします。

2.書き出し設定

画像はカラー表紙とモノクロ本文を書き出し設定する場合です。
上から順番に項目を確認していきましょう!

カラー表紙
モノクロ本文

画像はCLIP STUDIO EXのpsd書き出し設定をVer.1.9.7で確認

【Photoshopファイル設定】
[背景]として出力するにチェックを入れる。

【出力イメージ】
「ノンブル」… 本文の書き出しの場合、必ずチェックを入れる。
「テキスト」…テキスト入力している場合、必ずチェックを入れる。
「出力範囲」… 「トンボの裁ち落としまで」を選択。

【カラー】
「表現色」… 原稿内容に合った希望のカラーモードを選択。
「ICCプロファイルの埋め込み」にチェックを入れる。

【出力サイズ】
「元データからの拡縮率は100%」に設定。
再録本(総集編)などで本のサイズを変更する場合は、
出力サイズ指定を選択し、塗り足し込みのサイズを設定する。

【拡大縮小時の処理】
・「品質優先」を選択。

3.注意したい項目

書き出し設定の中で重要な2つの項目があります。
それは最終的な保存時の色を決める表現色とサイズを決める出力範囲です。

・表現色
・出力範囲

出力イメージの表現色と出力範囲の項目は、選択次第で書き出し結果が
大きく変わってしまいます。入稿前で焦ってしまう時こそ気を付けたい項目です。

書き出し結果を比較しましたので、確認してきましょう!

表現色

原稿のカラーモードを選ぶ項目です。

カラーモードはデータ上での色の表示方法の事です。
カラー印刷の場合はRGBまたはCMYKのモードを選択します。
色刷や本文はグレースケールまたはモノクロ二階調を選択します。

【表現色の書き出しのパターン】
フルカラー原稿 RGB、CMYK
色刷・スミ原稿 グレースケール、モノクロ2階調

画像は表現色をカラー、グレー、モノクロ2階調にした書き出し比較。

「カラー」…フルカラーで表現
「グレー」…グレーを含む白から黒の間で表現
「モノクロ」…白黒のみで表現

よくある間違いだと
・スミで作った原稿の表現色をRGBやCMYKにして保存する。
・グレーで塗ったデータをモノクロ2階調にして保存する。

モノクロ2階調では肌や服、背景などグレーにした部分が
白か黒どちらかになります。

出力範囲

書き出し時の画像サイズを選ぶ項目です。

設定は実際の仕上がりサイズ+塗り足し部分で書き出される。

【出力範囲のパターン】
「ページ全体」… 画像サイズの全体が書き出される。
「トンボの裁ち落としまで」… 仕上がりサイズ+塗り足し部分まで書き出される。
「トンボの内側まで」… 仕上がりサイズの実寸で書き出される。

「トンボの内側まで」を選ぶと製本断裁時に必要な塗り足しの部分が
無くなり、実寸で書き出されます。
このサイズでは、印刷用データとしてご利用いただけません。

今回紹介した記事を原稿作成や入稿の前に、思い出して改めて読んで頂ければ幸いです!

緑陽社ではCLIP STUDIO PAINTでの入稿データを多く取り扱っています。
皆様の同人誌、グッズのご入稿をお待ちしています!

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【どう作る?】アプリ「Adobe Fresco」での原稿作成・入稿方法【解説】

今回は同人誌制作に役立つアプリ「Adobe Fresco」を紹介します。

アプリの特徴から「どうやって原稿を作ればよいか?」までを順に解説していきます。

1.Adobe Frescoとは
2.原稿作成方法
3.書き出し保存方法

1.Adobe Frescoとは

Frescoは2019年Adobe社から発売されたイラストレーター向けの
iPad用ドロー&ペイントアプリです。

今までデジタルでは苦手とされていた、水彩画のようなにじみ・油彩のような厚塗りなどの
アナログ独特の質感をリアルに再現できます。

このアプリではPhotoshopのようにA5・B5サイズなどの大きさを指定して、
フルカラー原稿を作ることができます。

【価格】
単体プラン1000円/月(税別)
※CreativeCloudライセンスを持っている場合、無制限利用が可能
【対応拡張子】
PSD、PNG、JPG、PDF
【対応カラーモード】
RGBのみ

Frescoでは、まるで絵画を描くような感覚が味わえます。
「今まではデジタルで描いても味が出せなかった」という表現が
Frescoを使う事で可能になるかもしれません。

2.新規原稿作成方法

印刷用の表紙のデータを新規作成します。

以下の例はA5サイズの表紙を作る場合です。

アプリを起動します。
・まず始めにホーム画面の左下の「新規作成」をタップします。

・次に新規作成したドキュメントの情報を入力します。

設定する項目
・画像の幅と高さ
・ピクセルサイズ:解像度

・単位をプルダウンメニューにある「ミリ」にします。

・幅と高さの入力をします。

ここで入力するサイズは、「作りたい本のサイズ+塗り足し(天地左右各3mm)を足した数」です。
※塗り足しとは製本で断裁する際に必要な部分です。

A5サイズの本は「幅148×高さ210mm」です。

製本するには、塗り足し部分が3mm以上必要になるので
塗り足しを四方に3mm足した「幅154×高さ216mm」を入力します。

・ピクセルサイズを解像度350ppiにします。

ピクセルの解像度は画像のきめ細かさに影響が出ます。
72ppiなど小さな数字にすると輪郭が粗い画像になってしまいます。

逆に大きな数字にすると、画像容量が大きくなりすぎてしまうので
カラーの原稿は350ppiが適正です。

これで表紙の原稿サイズができました。

設定したサイズは保存ができるので、一度設定すれば
あとで同じサイズを選ぶのに手間がかかりません。

ではイラストを描いていきましょう。

カラーモードについて
FrescoのカラーモードはRGBのみに対応しており、
書き出したデータはカラープロファイル「s RGB」が埋め込まれます。
※現在、印刷でよく使われるカラーモードCMYKに対応していません。

RGBで原稿を作ったけれど紙にプリントしたら、鮮やかな水色や
黄緑などの色が濁って見えるといった経験をした方は
いらっしゃるかと思います。

弊社では表紙の色の濁り、くすみといった不安を出来る限り解消するため、
RGBデータの鮮やかなカラーを印刷した時、
濁らないように、オペレーターが色味の調整を加えております。

3.書き出し保存方法

イラストが完成しましたら完成したデータは、
念のため元データとして別にコピーを取ります。

作業が終わったデータはまずレイヤーを統合し、別の形式に保存をします。

レイヤーの統合方法

作業画面右中央部分にある「…」アイコンをタップします。
「下のレイヤーと統合」をタップして、1枚になるように統合していきます。

※現在、レイヤーをまとめて結合、表示レイヤーを結合する機能はありません。

・画面右上の共有アイコンから「公開と書き出し」をタップします。

・次に「書き出し形式」をタップします。

・プルダウンメニューから「psd」を選択します。
※弊社ではpsd形式を推奨しています。
Frescoのpsd形式への保存は有料版のみの機能です。
無料版をお使いの場合は、JPGまたはPNG形式でご入稿ください。

・画面左下にある「書き出し」のアイコンをタップし、
iPadの「ファイル」やクラウドサービスなど任意の保存先を指定して、保存します。

これで表紙の入稿用データが保存できました。
原稿が出来ましたらあとは入稿です。

弊社の「緑陽MyPage」からのご入稿であればFrescoで原稿を描いてから
PCにデータを移動する必要なくiPadからそのまま入稿ができます!

詳しい入稿方法は関連の「iPadでのWeb入稿方法」の記事で解説しています。
ぜひこちらも併せてご覧ください。

Frescoはラフやメモ書きといった用途にも使うことができます。

iPadで原稿を作る時、原稿を入稿する時にこちらの記事が参考になると幸いです。

Frescoでの多くのご入稿をお待ちしています!

関連リンク

進化したお絵かきアプリ『Procreate5』が同人誌作りに便利!

多くの作家様に人気のお絵かきアプリ「Procreate(プロクリエイト)」の
最新版「Procreate 5」で新しくできるようになった事を紹介します!

アプリ紹介、ジェスチャーを使った操作、最新版で変わった点の3つをまとめています。

Procreate(プロクリエイト)の紹介

「Procreate」はiPad専用のお絵かきアプリです。
Apple Pencil(別売り)を使うことで非常になめらかな線の描画が可能となり、
鉛筆や水彩などアナログな質感のブラシを豊富に揃えています。

ウインドウの表示は最小限となっており、比較的シンプルな作業画面になっています。

画面上部のアイコンをタップするとウインドウが開きます。
下の画像では「レイヤー」を表示しています。

指を使ったジェスチャーの紹介

「Procreate」の特徴で便利な機能の一つが指のジェスチャーを使う事で、
アプリを直感的に操作ができる点です。よく使う機能を3つ紹介します。

1.2本指を使い拡大縮小・回転
2本指でつまむまたは広げてキャンバス位置や大きさ・方向を変える拡大縮小と回転ができます。

2.戻るとやり直し(アンドゥとリドゥ)
キャンバス上を2本指でタップすると、操作を1つ前に戻す(アンドゥ)ことができます。
3本指でタップするとやり直し(リドゥ)ができます。

3.長押しでスポイト機能
キャンバスの特定の場所を長押しすることで、その部分の色をスポイトで吸い取ることができます。
これによってカラーを選ぶ時にカラーピッカーから色を選ぶといった手間がありません。
画像は線画の色をスポイトで抽出する様子です。円の上半分の色が選択中の色です。

最新版のProcreate5で変わった2つのポイント

1.Photoshopからお気に入りのブラシを読み込む事も可能に!
Photoshopのブラシ(.abrファイル)に対応しました。
元々のブラシの種類プラス新たなブラシを入れることで絵の表現の幅が広がります。

2.カラーモードでCMYKが選択可能に!ICCプロファイルにも対応。
カラーモードに新たにCMYKモードが追加対応されました。

これはイラストの入稿やDTPデザインといった紙などの印刷用データを
普段から取り扱う方には朗報です。

これまではRGBデータのみの対応だった為、PhotoshopでカラーをCMYKに変換して、
そこから自分の思った色と違った場合に色調整を新たに加える…といった工程がありましたが、
これからはProcreateでCMYKモードを最初に選択してそのまま保存までできます。

他には作業画面の録画機能が付いているので、
SNSで見かける事も増えている作業の制作過程をラフから完成まで録画した動画を投稿できます。

アプリは1,220円の買いきりで購入できるので、月額制が多いお絵かきアプリの中では安価な部類です。
iPadを購入して絵を描いてみたいなと思ったらまず最初に入れるアプリとしてオススメです。

●料金
1220円
●出力対応ファイル
PSD/JPG(JPEG)/PNG/TIFF/PDF/Procreate(独自ファイル形式)
●対応カラーモード
RGB/CMYK ※5からCMYKのカラーモード、プロファイル埋め込み対応。
>>App Store – Procreate(外部ページ)

緑陽社ではProcreateでの同人誌、グッズの原稿作成・ご入稿を受付けていますので
多くのご入稿お待ちしています!
原稿作成用のマニュアルはリンク先にあります。ぜひご活用ください。

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【絵描き必見】CLIP STUDIO PAINTの表現色とは?その2

原稿作成や入稿データの確認に便利なクリスタの表現色機能をご紹介します!

カラーで作った原稿をグレーに変えたいけどやり方が分からない!
といった経験をした事がある方にぜひオススメします。

◆表現色

表現色は【カラー】【グレー】【モノクロ】の計3種類です。
選択したレイヤーが何色で表現されているのかを現しています。

【カラー】…フルカラーで表現
【グレー】…グレーを含む白から黒の間で表現
【モノクロ】…白黒のみで表現

表現色を見る項目:
メニュー【ウインドウ】→【レイヤープロパティ】にあります。

 

◆カラー表紙・口絵の絵をグレーに変える方法

1.表現色をカラーからグレーに

カラーで作成した元絵のレイヤーの表現色が【カラー】と
なっているので、ブルダウンで【グレー】に変えます。

2.絵の表示がグレーになれば成功です

表現色に【モノクロ】がありますが、こちらは中間の色が白か黒どちらかに
変換されてしまいます。意図しない仕上がりになる場合があるので使用
する際は変換後の仕上がりを確認する事をオススメします。

3.書き出しでグレースケール選択

絵が仕上がったら書き出し設定でグレースケールを
選択して書き出します。

カラーで作ったカバー・表紙を弊社の色刷表紙セットで1色の表紙で刷る、
カラーの原稿をモノクロの本文に入れる場面で非常に役に立つ方法です。

便利な機能なのでぜひご利用ください!

 

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【絵描き必見】CLIP STUDIO PAINTの表現色とは?その1

原稿作成や入稿データの確認に便利なクリスタの表現色機能をご紹介します!

本文原稿で印刷したらモアレが出てしまった!といった経験をした事がある方に
ぜひオススメします。モアレの原因になるグレートーンの回避方法を解説します。

◆表現色

表現色は【カラー】【グレー】【モノクロ】の計3種類です。
選択したレイヤーが何色で表現されているのかを現しています。

【カラー】…フルカラーで表現
【グレー】…グレーを含む白から黒の間で表現
【モノクロ】…白黒のみで表現

表現色を見る項目:
メニュー【ウインドウ】→【レイヤープロパティ】にあります。

 

◆グレートーンの回避方法

1.トーンを使用しているレイヤーを選択します。
レイヤープロパティの中央に表現色の項目があります。

2.表現色【カラー】である場合は【モノクロ】に変更

表現色【グレー】を選んである場合はK(黒)100%以外の色のトーンは必ず
表現色をK(黒)100%に色の調整や塗りつぶす、または表現色【モノクロ】
に変換してください。

中間の色は白か黒で表示されるようになりグレー部分が無くなります。

3.グレーの描写がなければ「モノクロ2階調」で書き出し

 

◆よくある間違い:グレーのトーンはモアレが出る

トーンのあるレイヤーにK(黒)100%以外の色が使われていたら、
印刷でモアレが発生する可能性があります。

ボケ足のあるグラデーションのブラシで消す・塗るとトーンに
ボケ(アンチエイリアス)が出てしまいモアレの原因になります。

原稿作成の際に変更するだけで、印刷をより綺麗に出せるようになるので
同人誌の入稿前に改めて確認するのをおススメします!

 

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カラーカバー原稿をうまく仕上げる3つのコツ!

書店にあるような小説・漫画が作りたい!という声にお応えしたく
今回のコラムではフルカラーカバーの原稿を綺麗に仕上げるコツをご紹介します。

カバーを作るには「本の背」「イラスト等がある表紙・裏表紙」
「 袖(折り返し)」「塗り足し」の4つが必要です。

背幅や袖(折り返し)など普段の生活で聞き慣れない言葉も多いかと思います。
1つずつ順番に作り方のコツを解説します。

まずはカバー原稿を表した図をご覧ください!

◆カバー原稿を表した図 <例:A5サイズ>


1.カバー作りのコツ①
カバーの背幅は本体の表紙より1~2mm広く作る!

はじめにカバーの背幅の解説です。

「カバーの背幅は冊子本体の背幅より1〜2mm広く作る!」

これがとても大切です。

【背幅の解説】緑陽社テンプレートを使用

背幅が10mmの本を作る場合、カバーの背幅は12mm(本体+2mm広く作る)となります。

背幅を表紙よりも大きく作るのは、カバーを表紙に巻いたときの余裕として必要になるためです。

とはいえカバーを作成する時に、まだハッキリと本文のページ数を決めきれないことはよくあるかと思います。

そんな時は、余裕を持ったサイズであらかじめ少し大きめに作るのがオススメです!
また、背幅が若干変わっても問題ないデザインにしておくと安心です♪

<注意点>自動見積で表示される背幅は、「表紙の背幅」を表記しています。
(例:自動見積&予約システムで表示された背幅が10mmの場合、表紙の背幅は10mm、カバーの背幅は12mmでご作成ください)


2.カバー作りのコツ②
表裏の絵柄は袖に3〜5mmはみ出るように!

次に、カバーのオモテ側・ウラ側イラスト絵柄部分の解説です。

「カバーの表裏の絵柄は袖(折り返し)に3〜5mmはみ出るように!」

こうすることで本を見た時に、カバーの折り目の部分までオモテ側・ウラ側の絵柄がしっかりと見え、綺麗な仕上がりになります。

【表裏の絵柄の解説】緑陽社テンプレートを使用

表裏の絵柄が袖(折り返し)部分まではみ出していない場合、袖(折り返し)の絵柄が表紙側に見えてしまいます!
デザインが崩れてしまう原因となるので、かならず表裏の絵柄を袖の分まで用意するようにしましょう!


3.カバー作りのコツ③
冊子サイズにあわせた袖の長さで作る!

作る本のサイズによって、カバーの袖(折り返し)の長さが異なります。
A5やB5など大きなサイズの本の場合は、袖の長さも大きくなります。

なぜA5やB5サイズは袖の大きさが他の文庫やB6サイズと違い大きいのか?それは袖のサイズが短い作りになっていると、本を読む時にカバーがめくれやすくなってしまうためです。

緑陽社では各サイズにピッタリの袖の長さを、以下のように設定しています。

<各サイズ一覧>

サイズ タテ ヨコ 折り返し 塗り足し 合計(原稿作成)サイズ
文庫 148mm 105mm 70mm 各3mm 縦:154mm×横:356+背幅+カバー遊び1~2mm
新書 182mm 114mm 70mm 各3mm 縦:188mm×横:374+背幅+カバー遊び1~2mm
B6 182mm 128mm 70mm 各3mm 縦:188mm×横:402+背幅+カバー遊び1~2mm
A5 210mm 148mm 100mm 各3mm 縦:216mm×横:502+背幅+カバー遊び1~2mm
B5 257mm 182mm 120mm 各3mm 縦:263mm×横:610+背幅+カバー遊び1~2mm

【袖の長さと塗り足しの解説】緑陽社テンプレートを使用

各サイズに合わせ「袖の長さ+塗り足し3mm」の部分まで絵柄を入れる!

以上の3つのコツを意識してデータを作成すると、仕上がったときに
とても美しい本が完成します!

カバーの原稿設定や、サイズがわかりにくい時は緑陽社のテンプレートをダウンロードして作成すると便利です!

カバー用に各サイズ(背幅40mm・本文800P相当まで対応)のテンプレートをご用意しています。

ぜひ原稿作成にご利用ください♪

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メディバンペイントで表紙を描く!

今回はタブレットやスマホでも描ける無料ソフト
MediBang Paint (メディバンペイント)の原稿作成方法を紹介します。

 

1.原稿を描きはじめるには?

<表紙の作成方法>
【メニュー】⇒【新規作成】を選択。
画面上部のテンプレートから仕上げたいサイズを選択。

※参考:B5フルカラー表紙、背幅4mmの場合

<大事なポイント!>
4Cカラー原稿 解像度 【350dpi】
多色刷り原稿 解像度 【600dpi】

注意:この解像度を150dpiなど小さいサイズで作成してしまうと、
ぼやけた粗い画像で印刷されてしまいます。

B5サイズの本を作る際は外枠(製本サイズ)を
幅18.2cm高さ25.7cm(A5は幅14.8cm高さ21.0cm)にします。
※内枠のサイズの入力は必要ありません。

 

2.塗り足しは3mmに必ず設定を。

「塗り足し」が無いと仕上がった本の四方などに
紙の白が線のように見えてしまい、綺麗に仕上がりません。

見開きで表紙原稿を作成する際は項目にある
見開き・くるみ表紙にチェックをいれる必要があります。

背表紙幅は自動見積から作成する本の背幅を確認して入力してください。

新規設定をしっかりと設定するのが不備なく原稿作成するコツです!
ぜひご入稿をお待ちしております。

▼入稿データの保存設定はこちら!
>>MediBang Paint (メディバンペイント)原稿作成マニュアル

▼自動見積&ご予約はこちら!
>>自動見積&予約システム

【知って得する】便利な画像サイズの確認方法-SAI編-

発色と線画の品質からカラー表紙を描くのに使われているソフト
「SAIで同人誌の表紙を作り始めるにはどうすれば?」を
テーマに画像作成方法やサイズの変更確認方法をまとめました。

■ペイントツールSAI
公式サイト:https://www.systemax.jp/ja/sai/

【画像解像度を確認するには?】
メニュー → キャンバス → キャンバスの解像度変更
今開いている画像の解像度や画像サイズが確認できます。
数値を変更すると全体の画像幅・解像度が変更されます。

 

解像度の確認

 

表紙・ウラ表紙を別々のファイルで作りたい!

B5サイズの本を作る場合には、見本の画像のように188×263mmで
B5サイズ+塗り足し3mmを足した数値に画像を新規作成、
またはサイズ変更をお願いします。

 

gazo_sai_kaizoudo

(解像度の関係上、サイズに0.1mm以下の誤差が出ますが、問題ありません)

 

■表紙を1つのファイルで作りたい!

ぜひ、緑陽社のテンプレートをご利用ください!
同人誌を作る上で大切な塗り足し、背幅などの目安もあるので
ファイルを作るのが面倒といった悩みを解決できます!

下のリンクの原稿テンプレートの「RGB」をぜひご利用ください。
>>テンプレートダウンロード

※SAIはRGBデータが扱えます。レイヤーモードがCMYKや
グレースケールのデータはSAIでは開けませんのでご注意ください。

 
——————-

SAIでの皆様のご入稿をお待ちしております!

>>原稿作成の基本はこちら

分厚い同人誌をキレイに仕上げるための原稿の作り方

アンソロジーや総集編、再録本など、分厚い同人誌を作るときは
「いつも以上に仕上がりにこだわりたい!」という方が多いと思います。
薄くない同人誌、自立するほど分厚い同人誌…憧れますよね!

ページ数が多い同人誌の場合、原稿の作り方を工夫することで、
見た目もキレイで読みやすい本を作ることができます。
今回は分厚い本を作るときの表紙・本文の原稿の作り方をご紹介します。

また、「分厚くても開きやすい本を作りたい!」という方にオススメの
「PUR製本」についても解説します!

1. 分厚い本の表紙原稿の作り方

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表紙の作り方その1. 分厚い本ほど背がズレる

本は、紙を折り重ねたものを製本していくため、
どうしても分厚くなるほど計算上の背幅とのズレが生じやすくなります。
特に以下のコミック紙は、ふかふかした紙質のため背幅のズレが生じやすい紙です。
コミックルンバ 84kg
コミックルンバ ナチュラル 70.5kg
モンテシオン 56kg

★実際の背幅

本文用紙 400P 500P 600P 700P 800P
コミックルンバ 84kg 27.6mm 34.6mm 41.3mm 48.2mm 55.0mm
コミックルンバ ナチュラル70.5kg 21.6mm 26.9mm 32.2mm 37.5mm 42.8mm

※上質70kg、90kg、110kg、クリーム書籍用紙72.5kgは、ほぼ自動見積通りの背幅となります。

また、計算上の背幅通りに原稿をお作りいただいても、
製造工程の違いによる個体差がどうしても生じてしまいます。
このため、表紙のデザインを工夫することで、見た目をキレイに仕上げるのがベストです。

表紙の作り方その2. 分厚い本にオススメの表紙デザイン3選

ここでは「ズレが目立たない表紙デザインのコツ」を3パターンご紹介します。
ポイントは「若干のズレが生じても問題ないデザイン」にすることです。

①本の表1-背-表4が繋がっている

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本の表1・背・表4の絵柄がすべて繋がっている見開きのデザインにすることで、背幅にズレが生じても、
見たときにズレが分かりづらい仕上がりになります。

表紙全体をめいっぱい使って、ダイナミックなイラストを配置できます。
また、表1側から見たときと表4側から見たときでイメージがガラッと変わるのも魅力です。

②背文字は折り目より内側に収まっている

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背に入れるタイトルやキャラクター名などは背の折り目ぴったりまで文字を配置するのではなく、
文字の左右に少し余裕を持たせるのがオススメです。

背文字の周囲に余裕があることで、背の折り目がちょっぴりずれても気になりません。

③表1、表4のデザインは背から離して配置している

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表1や表4に配置するデザインを、タチキリや折り目からあえて離して中央に置くことも、
ズレを目立たなくするポイントです。

表紙の作り方その3. 分厚い本なら避けるべき表紙デザイン3選

ここまで、分厚い本にオススメのデザインをご紹介しましたが、逆に避けた方が良いデザインもあります。

①背の色が分かれている

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背の部分だけ色が分かれるデザインは、折り目部分のちょっとのズレが目立ちやすくなります。

②背の横幅ぴったりに文字を配置している

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背の横幅いっぱいまで文字を配置した場合にも、同じくズレが目立ちやすくなる原因になります。
タイトルが表紙側に入り込まないように、背に余裕を持たせたデザインにしましょう!

③表1、表4の端に飾り枠がある

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飾り枠が表1や表4のタチキリに近ければ近いほど、ズレが目立ちます。
特に上の図のように周囲をぐるっと囲むような飾り枠は、
視覚的にズレが分かりやすくなってしまうので注意が必要です。
どうしても枠を使いたい場合は、タチキリや背の折り目付近からできるだけ離して、
余裕のある位置に配置しましょう。

2. 分厚い本の本文原稿の作り方

本文の作り方その1. ノド側の余白で読みやすさアップ

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分厚い本を読んでいるとき「ノド側(綴じ側)の奥まで絵や文章が入っていて読みづらい…」
と感じた経験はありませんか?

無線綴じの冊子は、背を糊で固めて製本します。
このため本が分厚くなるほどページを開きにくくなり、 ノド側にある絵や文字が見えづらくなります。

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そこで、ノド側に重要な絵柄や文字が入り込まないように、ある程度の「余白」を持たせるのがオススメです。

本文の作り方その2. 読みやすい余白の取り方とは

漫画原稿の場合、原稿の「内枠」の中に重要なイラストや文字を収めるのが一般的です。
「内枠」の線よりも外側にセリフなどを配置すると読みにくくなってしまうので注意しましょう。

小説原稿の場合、概ね <25mm程> の余白があれば問題ありません。
ただ、「読みやすい/読みにくい」というのは個人個人のお好みにもよりますので、
お手元の分厚い本を実際に測って、余白の幅を決めていただくのがオススメです。

3. 分厚い本もきれいに開く!「PUR製本」

「どうしてもノド側いっぱいまで本を開けるようにしたい!」
そんなときは「PUR製本」がオススメです!

PUR製本だと、上の写真のように小口側までめいっぱい開くことができます。

通常の無線綴じは背の糊が硬く、分厚い本ほどページが開きにくくなります。
そこで、背の糊を優れた柔軟性を持つ「PUR」にすることで、 厚みのある本でもノド側いっぱいまで
開きやすくすることができます。

「PUR」の特長を生かして、分厚い本はもちろん、写真集、楽譜、レシピ本にもオススメです。
ただ、本が開きやすいぶん背割れが起こってしまいますので、気になる方はカバーと併用しましょう。

PUR製本について詳しくはこちらでもご紹介しています!
https://www.ryokuyou.co.jp/doujin/pr/option_intro.html#pur

PUR製本をご希望の場合は個別見積となります。
お見積の依頼は「カスタムコース」からお気軽にどうぞ!
https://secure.ryokuyou.co.jp/mypage/request_input.php

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